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住友不動産のオフィス

住友不動産のオフィス

理想のオフィス。
それは自然と会話が生まれ、
自然と会社の方向性やカルチャーが
体に浸透していく場所

Retty株式会社 武田 和也 氏

CORPORATE PROFILE CORPORATE PROFILE

会社名
Retty株式会社
代表取締役
武田 和也
設立
2010年11月
所在地
本社:東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル3F
URL
https://corp.retty.me/(別窓で開く)

取材日:2018年4月

取材・撮影内容・会社情報等は取材日時点のものです。

INTRODUCTION INTRODUCTION

「食を通じて世界中の人々をHappyに」。
2010年の創業以来、幾度の移転の末、彼らは都内屈指のグルメエリア、麻布十番にオフィスを構えた。

今回お話を伺ったのは、日本最大級の実名グルメサービス「Retty」を運用する、Retty株式会社CEO、武田和也氏。

社員による移転プロジェクトチームの立ち上げ。まるでカフェのような空間。そこに込められたコンセプトとは・・・。

そんなオフィスの秘密に迫ります。

INTERVIEW INTERVIEW

インタビュー

食 食

自分たちで食べ歩く。
それが私たちにとっての、
オフィス移転そのものでした。

これまで様々な場所に移転をされてますが、何か戦略があるのでしょうか?

単純に会社が成長するにつれて社員数が増えてきた、というのがシンプルな答えになりますが、実はもうひとつ大きな理由があります。
それは、私たち自身が様々な場所に密着してグルメを身近に体験しないと、「Retty」というサービスを向上させることができない、と考えたからです。おいしい飲食店が多く集まる場所にオフィスを構えることで、様々なグルメにのめり込める環境をつくる。これが一番大きな理由であったかもしれませんね。

なるほど。分かりやすい理由ですね。確かにその土地にいないと出会えないグルメもありますよね?

そうです。食文化はここ東京に限っても星の数ほどあります。その違いを楽しみ、新しい発見をすること。それは、私たちのビジネスの成長にとっては必要不可欠なことでした。
そもそもRettyの社員は、グルメ好きが多い。「食」が仕事であると同時に楽しみでもあります。だから彼らは、オフィスの場所が変わるたびに、自然にその場所のグルメに密着し、その感覚がそのまま「Retty」のサービス向上に注がれていくのです。

思い出深い場所や、エピソードなどはありますか?

築地は思い出深いですね。
築地といえば全国の新鮮な魚介類が集まる「食」のハブ拠点。そのまわりには新鮮な素材を扱った「名店」が並ぶのは必然ですよね。よってこの地を踏んでおくのは不可欠と考えていました。
社員の通勤手段などを考えると、もっと利便性の高いエリアを選択することもできたのですが、当時のメンバー全員で話し合った結果、組織を大きくする前の「身軽な今のタイミング」しかないと、思い切って築地エリアへの移転を決意しました。
ちなみに当時よく活躍したのが”Retty号”。私たちの愛車であった“自転車”の名前です。築地の街、ときには銀座あたりまで、おいしい食事を求めて昼夜駆け回っていたことをよく思い出します。

広さ 広さ

オフィスが変われば働き方が変わる、
空間が変わればビジネスが変わる。

ここ麻布十番ビル(別窓で開く)に移転を決めるにあたって、何が決め手になったのでしょうか?

一番は開放的なスペースを確保できる広さでしょうか。一度社員全員でフロアを下見に来たことがあったのですが、一瞬でその広さに全員ひと目惚れしました。

なぜ広さが必要だったのでしょう?

自分のオフィスに多くの人を呼んで大きなイベントを開催したかったからです。というのも私たちは社内外でイベントを開くことが多く、今までは外部のレンタルスペースを借りていましたが、今回の移転を機に、自分たちのオフィスの中に人が集まれるスペースを作りたかった。おかげさまで、最大300人程を収容できるイベントスペースをオフィスにつくることができました。

具体的にはどのようなイベントが開催されているのですか?

主に社内の定例行事や、社内外の交流会などが中心です。昨年はRettyのユーザーさんをお招きする「Retty Night」という大規模な交流イベントもオフィスで開催しました。気軽にイベントが開催できるようになり回数も自然と増えましたね。

他にもイベントは開催されていますか?

はい、グルメサービスを提供するRettyならではの”イイゴハンの会”というものを開催しています。これは、社員が日頃からお世話になっている方々を招待して、美味しい料理に舌鼓を打ちながら、交流の輪が広がるイベント。最近注目を集めているお店や、普段はケータリングサービスを行っていないお店などにもご協力いただいています。
また、同じビルに入居する企業の社員同士の交流パーティーも開催しました。このビルには私たち以外にもベンチャー企業が集まっていて、各社の代表の方とSNSを通じて連絡を取り合った結果、パーティーの開催が決定。当日は各社から総勢200人もの社員が集まりました。ベンチャー企業同士、価値観を共有できる部分も多く、すごくいいコミュニケーションになりましたね。

なるほど、移転がきっかけでコミュニケーションの幅も広がったのですね。

そうですね、開放的でカジュアルな空間をつくることで、社内外から自然に人が集まるようになり「コラボレーション」が生まれ、そこで新しい「イノベーション」が起きる、この2つが「Retty」のサービス向上の原点になると期待しています。

変化 変化

自然と会話が生まれ、
自然と会社のカルチャーが
浸透されていく。

受付前の大きなスペースが一際目をひきますよね。

ありがとうございます、ここは「Rettyカフェ」と呼んでいるオープンスペースの入り口です。
私たちの新しいオフィスづくりにおいて、自然と人が集まり、会話が始まるような空間をつくることは大変重要なポイントでした。また受付でもあるため、社内外にブランドイメージを伝える場にもしたい。そこで社内のデザイナーと議論を交わしながら、自分たちの手でこの空間を設計しました。

Rettyカフェはどのように使われているのでしょうか?

普段はフリースペースとして開放していて、使い方は自由です。各社員には執務室にも個別にデスクを設けていますが、こちらのスペースに移動して仕事をしてもよいことにしています。大きな机で会話しながら仕事をするも良し、ソファ席でリラックスするも良し、使い方は十人十色。私も、自分の席よりRettyカフェで仕事をしていることが多いですね。そのほうが落ちつくので(笑)。

Rettyカフェをつくったことで何か変わったことはありますか?

思っていた以上に社員同士の会話が増えましたね。席を固定してしまうと、コミュニケーションはその周囲に限られてしまいがちになりますが、自由に座れるスペースがあれば、様々な人が集まり、自然と会話が生まれるということを改めて実感しました。

色 色

オフィスに、企業の“色”を表現する

オフィスでは、記念日やイベントなどでユーザーさんからいただいた贈り物を展示している

オフィスでは、記念日やイベントなどでユーザーさんからいただいた贈り物を展示している

武田さんにとって、”オフィス”とは、どんな場所ですか?

ひとことでいえば、「組織力を高める場所」であることですね。居心地の良さを求めるのはもちろんですが、それ以上にそこで働くことで「Retty」が大事にしている価値観や方向性を自然と体現できる、感じることができる空間、であることが重要だと考えます。

「組織力を高める」とは?

「食を通じて世界中の人々をHappyに」。私たちが掲げるこのビジョンを達成するには、組織力を高めていくことが絶対に必要です。個人のパフォーマンスを上げると同時に、個人の働く目的や、価値観のベクトルを同じ方向に向けること。そうすることで自ずと生産性は上がり、サービスの向上にもつながります。組織力を高めるためには、オフィス自体が「会社のカラーそのもの」であることが大切です。

最後に、これからオフィスを選ぶ経営者へ、何かアドバイスを頂けますか?

オフィスの移転は、会社経営において重要な決断です。事業が順調で人が増えてくると、オフィスの規模を大きくする、というのは自然の流れです。ただし経営者として絶対に間違ってはいけないのが、オフィスの規模と事業の成長がしっかりとリンクしているか、を見極めるということです。

なるほど、「見極め」ですか。

はい、非常に重要です。オフィスを移転する際には、ある程度将来の事業フェーズを想定して、最大公約数で大きなオフィスを選ぶのが一般的ですが、果たして本当に事業の成長が追いついていけるのかをしっかりと見極めることがとても大事です。人が増えて、資金も調達でき、大きな館に移ったはいいけれど、ビジネスの成長スピードが思ったより追いつかない…そんな状態になれば会社経営そのものにも深刻な影響を及ぼしかねませんので。

オフィスとは会社経営においてもはや重要なファクターのひとつなのですね。

はい、なんだか深刻な話になってしまいましたが(笑)、先ほどもお話しした通り、オフィスは会社の“色”を表現するための重要なツールだと感じています。特に私たちは、会社名とサービス名が同じなので、オフィスの雰囲気とサービスのイメージが一致していれば、ブランドの強化にも繋がります。今後も重要な経営戦略の一つという目線で、オフィス選び・オフィス作りを検討していきたいと思います。

取材・撮影内容は、2018年4月のものです。

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