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The Voice of GROWTH グロースの声

! GROWTH

(グロース)とは?

席貸しから個室までフレキシブルにご利用可能な、住友不動産が提供する
家具付きインキュベーションオフィスシリーズです。

“金融のエキスパート”ד連続起業家”の挑戦。

“金融のエキスパート”×

“連続起業家”の挑戦。

オープンなコミュニティで、

スタートアップの成長を加速させる

スタートアップの

成長を加速させる

NOW株式会社

代表取締役

梶谷亮介

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GROWTH

九段下

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NOW株式会社

代表取締役

梶谷亮介

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九段下

NOW株式会社 代表取締役 梶谷亮介

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INTRODUCTION

スタートアップやその関係者が一堂に会してつながりを得られる、オープンな場をつくりたい。そんな思いのもと開設されたのが、インキュベーションオフィス『GROWTH九段下 -NOW Square-』です。

このオフィスを住友不動産とともに運営するのは、ベンチャーキャピタルのNOW株式会社。大手証券会社の投資銀行部門出身の梶谷亮介氏が、シリアルアントレプレナーでエンジェル投資家の家入一真氏と共同創業した独立系VCで、ヌーラボやyutoriなど注目企業への投資実績が多数あります。今回は梶谷氏にNOW創業ストーリーや、『-NOW Square-』を通じたスタートアップ支援についてお聞きしました。

#1 起業ストーリー

「金融目線」と「起業家目線」を融合させたVCをつくる

インタビューイメージ01

まずは起業前のキャリアについて教えてください。

新卒でみずほ証券に入社して、最初は支店で法人営業を、4年目からは本社の投資銀行部門で主幹事業務を担当しました。私が就職活動をしていたのはちょうどネットバブル期で、ITスタートアップが数多く設立された時代。私も何らかの形でスタートアップに関わりたいと思い、証券会社で企業のIPOや資金調達を支援する道を選びました。

当時の仕事で、特に印象に残っていることはありますか?

2008年にpaperboy&co.(現:GMOペパボ)が上場する際の主幹事を担当したことですね。paperboy&co.は、NOWの共同創業者の家入が創業したネットサービス企業。そのときが彼との最初の出会いでした。

家入は22歳のときにはじめて起業。その後、起業家としての頭角を現し、IPOを目指すまでになりました。当時のカリスマ的なIT経営者像とは違うキャラクターに魅力を感じた私は、「彼のような起業家がIPOを果たすのをぜひ支援したい」と思ったのです。

家入も、自分と同世代でITに詳しい私と一緒にやりたいと思ってくれたようで、「梶谷さんがいるから、みずほ証券さんに主幹事をお願いしたい」と。そこから二人三脚で準備を始めて約4年後、無事にpaperboy&co.は上場しました。

家入さんとNOWを共同創業されたのは、出会いから10年以上経った2017年。その間、どんなストーリーがあったのでしょう。

私がpaperboy&co.の投資戦略部長に就任した頃には、家入はすでに別の会社の代表やエンジェル投資家をしていて、一緒に仕事をすることはありませんでした。ただ、定期的に飲みに行って雑談する関係は続いていましたね。

私が新生企業投資に転職しベンチャーキャピタリストを務めていたとき、いつものように家入と雑談をする中でNOW創業の話が出ました。私は金融出身なので、投資の判断をする際は事業計画や実績など定量的な項目を重視しますが、家入はエンジェル投資家ということもあり、勢いや原体験などポテンシャルを大事にする。もちろん私も彼も総合的に見て判断してはいるのですが、バランスがまったく違うのです。

私の「金融目線」と、家入の「起業家目線」。これらを融合させたような投資の仕方をしているVCは当時の日本にまだなかったので、二人で挑戦してみようという話になったのです。私にとっては少し思いきった決断でしたが、家入とならおもしろいVCがつくれるという確信がありました。

インタビューイメージ02

お二人の強みを融合することで、より可能性のあるスタートアップへの投資や、投資後の幅広い支援が可能になるわけですね。創業から現在まで、実際にはどんな投資をしてきましたか?

金融目線と起業家目線の融合という基本的なコンセプトはそのままに、時代背景に合わせて投資方針は少しずつ変化しています。スマホが一気に普及した2010年代前半、Web3が注目された2010年代後半は、勢いのある学生や若手の起業家が目立った時代。私たちもそうした起業家に多く投資しました。

2020年代に入って市場が成熟すると、同じスマホサービスやネットサービスでも、特定の業界を深掘りしたサービスや、より高度なテクノロジーを使ったサービスが求められるフェーズに。NOWでも経験や実績を積んだ起業家への投資が増えています。

梶谷さん個人としては、どんな起業家に投資をしたいと考えますか?

そうですね…。真摯な方、でしょうか。私たちは投資家のみなさんのお金をお預かりしてスタートアップに投資をするので、投資先の起業家が信頼関係を築けるような真摯な方でなければ投資はできません。一投資家として魅力を感じるのも、お話ししていて事業への姿勢や人間性に誠実さを感じる方です。起業するとさまざまなことが起きるので、遊び心も持っていないとメンタルが保てない側面もありますが、根が真面目であることは大切なのではないかと思います。

#2 GROWTH九段下での
スタートアップ支援

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#2 GROWTH九段下でのスタートアップ支援

投資先や関係者がリアルに集い、成長できる場へ

インタビューイメージ03

2024年2月、住友不動産と連携して『GROWTH九段下 -NOW Square-』をオープンしました。インキュベーションオフィスは創業時からの念願だったそうですね。

はい。創業以来きちんとした拠点を構えていなかったので、VCに投資するLP投資家の方や、VCの投資先であるスタートアップの方が集えるような場を設けて、オープンなコミュニティをつくりたいという思いがずっとありました。以前から面識のあった住友不動産が、自社で所有する『GROWTH』の運営パートナーを探しているというお話を持ってきてくださったときは、渡りに船でしたね。

2010年代初頭の渋谷や六本木には、起業家の卵が集まるビルがいくつもあり、そこではお互いに切磋琢磨しながら日夜事業に励んでいました。それらのビルは有名企業も多く輩出したことで「出世ビル」と呼ばれています。家入もCAMPFIRE創業期に入居していて、そういうコミュニティの価値を実感していましたから、『-NOW Square-』のオープンにはとても喜んでいます。いずれはここも「出世ビル」と呼ばれるような場所にしたい、というのが私たちの願いです。

そうした場所でリアルに集うことは、スタートアップにとってどんなメリットがあるのでしょうか。

オンラインは便利ですが、アジェンダに沿った話以外はしないなど、どうしても効率重視になりがち。でも、リアルな場で一緒に働いていると、ちょっとした雑談からアイデアにつながったり、流れで「ご飯にでも行きましょう」となって情報交換や悩み相談ができたり、思わぬ収穫がありますよね。そういった何気ないところから生まれるコミュニケーションが創業期には重要だと思っています。

インタビューイメージ04

九段下というエリアを選んだ理由は?

アクセスのよさですね。「オープンなスタートアップコミュニティ」というのは、“地方に向けてもオープンにする”ことも意味しています。最近は、CVCを立ち上げる地方の事業会社、地域のオープンイノベーションに取り組む方々、地方銀行などが、東京での情報収集やネットワーク構築を求めるケースが増えている。その場合に、東京駅から近い九段下に拠点があることは大きなメリットになると考えました。

その点、このビルは九段下駅から徒歩2分と、とても便利。ほぼ即決でした。

これから『GROWTH九段下 -NOW Square-』をどんな場所にしていきたいか、ビジョンをお聞かせください。

スタートアップの方々と、スタートアップの成長を支援する関係者、みなさんを結ぶコミュニティとして盛り上げる場にしていきたいと考えています。

最終的にはスタートアップの方々が4割、成長を支援する投資関連の企業が6割くらいの比率にして、その方々に役立つようなイベントや勉強会も開催していきたいですね。たとえば、著名なスタートアップ経営者と家入との対談企画なども含めて、興味を持っていただけそうなイベントを多数開催できればと思っています。

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#1 起業ストーリー

#3 これから
実現したい未来

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#3 これから実現したい未来

スタートアップ界隈を「村社会」から「オープンなコミュニティ」へ

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NOWの今後のビジョンをお聞かせください。

スタートアップが成長するためのエコシステムをもっと拡大し、オープンにしていきたいと考えています。具体的には、現在立ち上げようとしている3号ファンドでVCとして次のステージに進み、かつ『-NOW Square-』を盛り上げることでエコシステムをオープンにしていく。それが今後の大きなビジョンです。

かつて、スタートアップ界隈は「村社会」と言われていました。私自身、証券会社にいた頃はスタートアップのコミュニティには入りづらいなと感じていましたし、そうしたムードがあると、いい投資や協業の機会が生まれにくくなってしまう…。最近でこそ状況が変わってきていると思いますが、たとえば地方のCVCやオープンイノベーションに取り組み始めた企業からすれば、まだまだ開かれていない部分があると感じます。

そこを私たちがオープンにすることで、スタートアップに関わる活動をより意味のあるものにできるはず。そうすればスタートアップの成長機会は格段に増えます。ひとりで苦労して諦めかけている起業家も、オープンなコミュニティがあれば可能性が広がるかもしれません。

以前と比べれば、「起業」そのものもグッと身近になりましたよね。

そうですね。昔は上場するようなスタートアップがまだ少なかったので、起業に興味を持つきっかけもあまりなかったでしょうし、興味はあっても起業家に直接教えを乞うなんてことはできませんでした。起業家の存在がある程度身近になり、接点を持つチャンスも増えた今は、誰もが起業できる環境になりつつあると考えています。

資金面でいえば、昔は起業資金を銀行から借りるのが当たり前で、“覚悟”が必要でした。でも今は私たちのようなVCや投資家から当面のお金は集められる。日本のスタートアップの資金調達総額を見ても、1,000〜2,000億円程度だった10年前と比べて、近年は8,000億円程度にまで増加しています。

評価の高い起業家であれば、起業直後に数億円を調達、といったことも十分可能。たとえ家族がいても当面は生活の心配がなくなります。よって、今後は若い起業家だけでなく、キャリアのある方やシリアルアントレプレナーもより安心して起業できる時代になっていくでしょう。

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起業がしやすくなったこの時代、その先の「成功」をつかみ取るポイントはどこにあると思いますか?

起業家に必要なのは、実力はもとより「時代背景を読む力」だと思います。たとえばガラケーからスマホへ移行する、ブロックチェーンが広まるなど、「新しい領域」が出てきたタイミングにチャンスは増えます。一方でライバルも増えるので、時代を読み、その瞬間に少しでも早く動き出せる人が成功できると考えています。

資金調達という観点では起業しやすくなっていますが、ここ数年はホットな領域があまり出てきていないので、「時代背景」という観点ではちょうど過渡期なのかなと思います。しかし近年の起業家は優秀な方が多いですから、今後また時代の流れが来れば、注目度の高いスタートアップや起業家がどんどん出てくるのではないかと考えています。そのときには私たちがしっかりと支援できるよう、環境を整えておきたいですね。

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#2 GROWTH九段下での
スタートアップ支援

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