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The Voice of GROWTH グロースの声

! GROWTH

(グロース)とは?

席貸しから個室までフレキシブルにご利用可能な、住友不動産が提供する
家具付きインキュベーションオフィスシリーズです。

「AIモデル」という新たな市場を創る。

生成AI事業経営者の

“開拓”と“挑戦”

「AIモデル」という

新たな市場を創る。

生成AI事業経営者の

“開拓”と“挑戦”

AI model株式会社

代表取締役CEO

谷口大季氏

@

GROWTH

虎ノ門

08

AI model株式会社

代表取締役CEO

谷口大季氏

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GROWTH

虎ノ門

AI model株式会社 代表取締役CEO 谷口大季氏

08

INTRODUCTION

生成AIの進化が著しい近年。生成されるコンテンツは文章・画像・動画・音楽など多岐にわたります。なかでもAI model株式会社が手がけるのは、その社名の通り「AIモデル」。まるで人間のように生き生きとした、“仮想の”モデルやタレントをAIで生成するサービスは、現在アパレル業界をはじめさまざまな業界に導入されています。

その革新的なソリューションは、どのようなビジョンやマインドのもとで生まれ進化してきたのか。同社が拠点とする『GROWTH虎ノ門』で、代表取締役CEOの谷口大季氏にお話を伺いました。

#1 起業ストーリー

生成AIで、深刻な業界課題を解決する

インタビューイメージ01

AIモデルとはいったいどのようなサービスなのでしょうか?

アパレル企業をはじめ、さまざまな業界の企業が求めるAIモデルを当社の独自エンジンで生成し、ECサイトやTVCMや広告などに活用いただくサービスです。AIモデルの活用を通じて、従来のモデル撮影業務の効率化やコスト削減、着用画像を掲載することによる売上アップなどを支援しています。現在はアパレル企業や百貨店、通販企業、スポーツメーカー、美容系企業など、幅広い業界への導入を推進しています。

御社のWEBサイトを拝見すると、とてもAIで生成されたとは思えないリアリティ溢れるモデルやタレントたちが並んでいます。2023年には、御社のAIモデルが起用された伊藤園のCMが話題になりましたね。

ありがとうございます。2022年にサービスを本格開始した当初は、アパレル企業のルックブックやカタログ、ECサイトへの導入がメインでした。そこからエンジンを進化させて、AIモデルを使った動画の生成をサービス化したのが2023年。AIモデルを活用いただけるチャネルの幅はどんどん広がってきています。

インタビューイメージ02

なぜAIモデルを開発し事業化しようと考えたのか、起業の経緯を教えてください。

10代の頃から「自分の得意分野で起業したい」と考えていました。そこで、さまざまな会社で経験を積みながら起業の準備を進め、2006年にアパレル企業や広告を展開する企業向けのクリエイティブエージェンシー・株式会社インターグルーブを設立しました。

インターグルーブでは主に、ECサイトの構築・運用やシステム開発、プロモーションやクリエイティブ制作支援などを手がけていましたが、その過程で見えてきた課題がありました。それは、モデルを使った撮影のクオリティが、売上やブランディングなどに大きく影響するということ。モデルを使った撮影業務は非常に労働集約的なため、クオリティを高めようとすると膨大な時間やコストがかかります。逆に、そこにリソースを割けない場合は、商品のみの画像をECサイトに掲載することになりますが、服を着用したモデルの画像がある場合と比較すると、購買行動に大きく差が出てしまうのです。

そうした課題を解決するために着目したのがAIです。今でこそ生成AIは耳なじみのある言葉ですが、開発を始めた2018年当時はほとんど認知されていませんでした。そんな中で開発を進めていく道のりには多くの苦労や失敗もありましたが、クライアントと試行錯誤しながら実証実験を重ね、効果が出るようになってきた2020年にAI modelを設立しました。

実際に事業化してみて、AIモデルの活用が特に効果的だと感じるのはどのようなケースですか?

ECサイトやカタログは、モデルに大量の服を着用してもらう必要があるため、AIモデルを導入すると非常に効果的だと考えています。AIモデルであれば、新商品が出るたびに何度もモデルを使った撮影をする、といった必要もありません。

AIで代替できる部分は代替いただき、そこで浮いたリソースを別の業務、たとえば人間のモデルでしか表現できない領域などに活用いただく。AIと人間による共創で、さまざまな業界の発展に繋がるよう取り組んでいます。

#2 GROWTH虎ノ門での
新たなスタート

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#2 GROWTH虎ノ門での新たなスタート

オフィスに集まり、「集合知」で会社を成長させていく重要性

インタビューイメージ03

2024年4月に『GROWTH虎ノ門』に移転した経緯をお聞かせください。

以前は北参道のビルに入居していたのですが、社員数が増えて手狭になってきていたため、移転を検討していました。その際に、当社の投資家の方から『GROWTH虎ノ門』の話を伺ったんです。その方もこちらに入居していて、条件や環境がとてもいいとのことでしたので、住友不動産のご担当者を紹介いただきました。

谷口さんは『GROWTH虎ノ門』のどこに魅力を感じましたか?

なんといってもコストパフォーマンスの高さでしょうか。たとえば、オフィス家具をある程度そろえようとすると数百万円はかかりますが、『GROWTH虎ノ門』は家具付きインキュベーションオフィス。そのうえ立地は利便性の高い虎ノ門という、好条件がそろったオフィスです。限られた資金の中で最大限の成果を出さなければいけないスタートアップにとっては大変魅力的でした。

加えて、虎ノ門エリアは虎ノ門ヒルズや麻布台ヒルズなど再開発が進んでいて、街全体がとてもエネルギッシュ。そうした街で会社を成長させていくことにも魅力を感じました。

実際に移転してみて、働き心地はいかがですか?

働きやすいですね。当社専用のオフィススペースの他に、共用の会議室や雑談できるスペースがあるところが特に気に入っています。状況に応じて場所を変えることでメリハリをつけて働けていると思います。

あとは、やっぱりアクセスが抜群にいい。クライアントに来社いただく際や私たちがお伺いする際の利便性の高さは、スタートアップには重要なポイントだと思います。また、当社では職種や状況によりリモート勤務も可能にしていますが、出社を原則としているので、社員が通勤しやすいこともメリットですね。

リモートワークも一般化した昨今ですが、オフィスで働くことを大切にされているのはなぜでしょう。

みんなが同じ場所に集まって「集合知」で会社を大きくしていくことは、不確実性の高いスタートアップにおいて重要な突破口のひとつだと考えているからです。さまざまな知識や文化が共有されたり、ちょっとした言葉やアイデアから新しいものが生まれたり、そうしたことが起こり得るのがオフィスのいいところ。最近、Amazonのフルリモート廃止のニュースが話題になりましたが、オフィスで働く意義を考え直す企業はこれから増えていくのではないでしょうか。

「集合知」を最大化するために、オフィス環境づくりで工夫していることはありますか?

オフィスの入り口付近に、少し高さのあるテーブルを並べて、立ち話ができるスペースをつくりました。社員やお客さまが気軽にコミュニケーションを取れるように設けたスペースです。その他にも、オフィス内の動線や働きやすさをふまえて、うちのクリエイティブディレクターがいろいろとオフィスをデザインしてくれています。

他の入居企業との交流など、さまざまなスタートアップが集まるインキュベーションオフィスならではのメリットがあれば教えてください。

当社の入居前に住友不動産さんが懇親会を開いてくださり、他の入居企業のみなさんと名刺交換をさせていただきました。そのおかげで、普段オフィスですれ違ったときも立ち話をする間柄に。事業やIPOの相談をしたりエンジニアを紹介いただいたり、よくお世話になっています。スタートアップ同士、抱えている課題感が近いことが多いので、そういう話ができる相手がそばにいることは心強いですね。

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#1 起業ストーリー

#3 事業と組織のこれから

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#3 事業と組織のこれから

常に挑戦し、最速で、期待を超えた「世の中にないもの」を生み出していく

インタビューイメージ04

今後、AIモデルを通じてどのような未来を実現していきたいか、ビジョンをお聞かせください。

生成AIは一過性のトレンドではなく、これまでの世の中の潮流や価値観をダイナミックに変える可能性を秘めていると思います。私たち人類は初めて火を起こしてから、農業革命や産業革命、情報革命などさまざまな発展を遂げてきましたが、今回の生成AIの流れもそうした重大な局面といえるのではないかなと。

生成AIの出現と進化により、人間の思考したことが現実化するスピードが圧倒的に速くなっていて、それはモデル撮影業務においても同様。以前と比べてプロジェクトの進行スピードは格段に上がり、資本力に関わらずさまざまなクリエイティブが創出できるようになり、よりクオリティが高く成果に直結するものをスピーディに生み出せるようになってきました。

おそらく今後、「人間はAIとどう向き合うべきか」という議論がより活発になるでしょう。「使わない」「今まで通りでいい」という選択肢も浮上すると思いますが、私たちは生成AIのよりよい活用法を模索しながら社会をより豊かにするために、新しい市場を切り拓いていくことに挑み続けたいと思っています。

人間のモデルとAIモデルの「共存共栄」については、どうお考えですか?

人間のモデルの役割は、服をきれいに見せることだけではありません。そのモデルのライフスタイルや人間性に共感してファンになる人も大勢います。そのモデルを起用して商品やブランドの価値を高める取り組みも、たくさん展開されています。

もちろん、そうしたパーソナリティも含めてAIで再現していくことは今後可能になっていくと思います。ただ、機械でどれほどきれいな器をつくれたとしても、職人のつくる器がなくならないように、人間のモデルの存在意義も決して失われることはないでしょう。「このモデルさんも素敵だし、あのAIモデルも素敵だよね」という時代が遠からず来るのではないかと思います。

今後の事業拡大にともない、組織として大切にしたい考え方や姿勢があればお聞かせください。

創業から根づいている「新しい価値を創造し、豊かな社会を切り拓く」という企業文化は、この先も大切にしていきたいですね。そのためにも、「常に挑戦し続けよう」「最速を目指そう」「期待を超えよう」ということは日頃から社員に伝えています。時間をかければそれなりの結果は出るかもしれませんが、新しい技術や情報が次々と出てくる中で前例のないものを生み出していくことが私たちの目標ですので、今後組織が拡大してもこだわっていきたい部分です。

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#2 GROWTH虎ノ門での
新たなスタート

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