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The Voice of GROWTH グロースの声

! GROWTH

(グロース)とは?

席貸しから個室までフレキシブルにご利用可能な、住友不動産が提供する
家具付きインキュベーションオフィスシリーズです。

スマートフォンで空間を

簡単に記録・計測

手のひらから始まる「住」生活の革命

スマートフォンで空間を

簡単に記録・計測

手のひらから始まる

「住」生活の革命

nat株式会社

代表取締役社長

劉 栄駿氏

@

GROWTH

虎ノ門

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nat株式会社

代表取締役社長

劉 栄駿氏

@

GROWTH

虎ノ門

nat株式会社 代表取締役社長 劉 栄駿氏

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INTRODUCTION

nat株式会社は『IMPACT THE SOCIETY』をビジョンに、日々の仕事や生活を変えるプロダクトを開発・社会へ実装し、人々の生活に必要不可欠なインフラへと成長することで、安心・安全で豊かな社会の実現を目指して事業を展開しています。
現在主力で開発しているiOSアプリ「Scanat」は誰でも簡単に現実空間の記録・計測ができるアプリで、iPhoneやiPadさえあればどこでも利用できます。建設現場での現地調査を大幅に効率改善するなど、将来性に大きな注目が集まっています。

nat代表の劉 栄駿氏は大学在学中に最初の起業を経験し、卒業後は外資系企業2社での経験を経てnatを立ち上げた生粋のビジネスパーソンです。今回は起業ストーリーや、インキュベーションオフィスのメリットについてお話いただきました。

#1 起業ストーリー

誰でも手軽に空間計測を natが実現した建築業界のDX

インタビューイメージ01

natを起業する前、学生時代にECビジネスを起業されていますよね?理由を教えていただけますか?

学生時代から独立志向が強く、どこかの企業に所属するよりも、自分でビジネスをやりたいという気持ちが強かったからです。加えて当時はFacebookやTwitter(X)が広まったタイミングで、新しい領域が生まれ、育っていく過程をリアルタイムで目撃していました。熱量のある新しいビジネスに挑戦したいという気持ちが膨らんでいきました。

ECビジネスを立ち上げようと思ったきっかけは、東日本大震災で被災した焼き物工房との出会いです。彼らは当時どのように“販路”を確保・拡大していくのか、という課題を抱えていました。もちろん震災の被害は影響していたのですが、そもそも焼き物自体の値段が高く、日本国内でこれ以上販路を拡大することが難しい状態にあったのです。

そこで私が目を付けたのが、海外のECサイトでの販売でした。ECであれば在庫リスクは回避できますし、低いコストで海外への売り込みが出来ます。最初の事業では、この販売支援をパッケージ化していました。ただ、結局は資金繰りがうまくいかず、事業が軌道に乗ることはありませんでした。原因は様々ありますが、私自身に確固とした経営戦略が欠如していた点が大きかったと思います。とても苦い経験でしたが、会社を経営するにあたって自分に足りない能力を把握できたことは、逆に収穫になりました。

その後2つの企業に就職され、経験を積まれていますよね。そちらについても聞かせていただけますか?

1社目では、M&A後の統合プロセスであるPMI(Post merger integration)やファイナンス業務を行い、外資系企業と日系企業が合併する際に生じる課題について学びました。グローバルへの展開を見据え、上場を目指すことになった場合、吸収合併が頻繁に行われます。その時、適切に対応するための経験とスキルを獲得しました。

2社目では、経営戦略の構築方法、業務プロセスのデザインなどの業務を行い、企業が持っている課題に対する考え方やソリューション作りについて学びました。

その後、natを立ち上げることになりますが、創業期のお話をお聞かせいただけますか?

natの起業にあたっては、“日常生活にインパクトがあるプロダクトを作る”を強く意識しました。日常生活に関わるものといえば“衣・食・住”ですが、このうち“衣・食”はスマートフォンのアプリひとつで注文したら、すぐに手元に届くような仕組みが既に浸透しています。一方で、“住”は“衣・食”ほどこのような仕組みが進んでおらず、まさにここにチャンスがあると思いました。
引っ越しの内見は通常一回のみ、多くても二回で、私も以前マンションを購入した際、内見で寸法を測らせていただいたのですが、家具が本当に入るのだろうかと不安になり、結局引き渡しまでに購入する勇気が出ませんでした。その時に痛感したのが、瞬時に正確に寸法を測ることができればどんなにいいだろうか…という思いです。その課題を解決していくことを“起点”とし、Scanatの開発がスタートしました。

たしかに。購入した家具のサイズが合わずに上手く配置出来なかったという経験って少なからずありますよね。Scanatとはどのようなアプリなんでしょうか?

ScanatはLiDAR技術を使用して、手軽に瞬時に高精度に空間を記録できるアプリです。LiDARは航空宇宙分野で発展し、実用化されてきた技術なのですが、現在では自動車の自動運転などにも採用されています。自動運転で交通事故が起きないのは、LiDARで周囲の空間を把握し、車間距離を測っているからです。私はこの技術を知ったとき、空間の計測にも応用できると直感したので、実際に自動車用LiDARを購入し、実験しました。思った通り、周囲の空間が見事に再現され、加えて空間内の距離が計測できたのです。さらに独自のアルゴリズムを開発し、より正確に計測できるように改良を加えていきました。

追い風となったのが、iPhone・iPadにLiDARが搭載されたことです。LiDARを使って開発してきたので、iOSアプリとしてそのままアルゴリズムを使用できるということは大きなアドバンテージになると考え、開発の軸をiOSアプリに切り替えてサービスをリリースしました。Scanatはわずか数分で空間をスキャンし、生成された3Dモデル上の任意の場所をタップするだけで瞬時に距離が表示される大変便利なアプリとして、現在では建設業界を中心とした法人のお客様に対して販路を拡大しています。

インタビューイメージ02

それはすごいですね。他にもScanatの特長や強みはありますか?

そうですね。Scanatは自動車用LiDARからアルゴリズムを開発しており、計測の精度や解像度が高く、iOSアプリでは世界で初めての“mm単位&曲面計測ができるツール”であることです。
その他にも日々お客様の声を吸い上げて様々な改善を行っています。

#2 GROWTH虎ノ門に
移転して

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#2 GROWTH虎ノ門に移転して

組織の成長とオフィス移転 初めて実感した”自分たちの”オフィスという感覚

インタビューイメージ03

Scanatによって成功を収めたnatですが、そもそもnatという組織は、どのような成長を遂げてきたのでしょうか。

2019年に設立してからScanatリリース前の2021年時点では私を含めて4名のメンバーでしたが、リリースした翌年の2023年には18名まで増員しました。そして現在では業務委託の方を含めて、メンバーは30名にまで拡大しています。

ビジョンである『IMPACT THE SOCIETY』に賛同しているメンバー各々のバックボーンは異なるものの、チームワーク良く仕事に励んでもらっています。チームワークの源泉となっているのはScanatへの信頼です。このアプリなら世の中の住生活の悩みを解決できるという確信がチームの心を1つにしているのだと思います。

そのような中、『GROWTH虎ノ門』にオフィスを移転することになった背景に何があったのでしょうか。

『GROWTH虎ノ門』の前は、別のオフィスを利用していました。シェアオフィスの中に部屋を借りる形式で、増員するたびにより大きな部屋へと移ります。その際に賃料が大きく膨らみ、コストを圧迫していました。そんな中、イベントで知り合った住友不動産の方から『GROWTH虎ノ門』の構想をお聞かせいただきました。移転やオフィスのあり方など、色々と相談に乗っていただき、密にコミュニケーションを取っていただけたので、とても安心感がありました。

インタビューイメージ04

入居してみて、どういう変化がありましたか?

『GROWTH虎ノ門』を利用していると、自分たちだけのオフィスを持てたという実感があります。打合せに来られたお客様に「綺麗なオフィスですね」と言われると、思わず嬉しくなってしまいますね。

また、名刺交換をすると「住友不動産のビルに入っているんですね」と言われることがあります。駆け出しの企業がすぐに信用度を高めていくのは難しいので、“住友不動産のビルに入居している”と外から見えるのは、一つのステータスになるのだと感じています。

そのほか、『GROWTH』の良い点は何でしょう?

そうですね、コスト面ですかね。スタートアップ企業とお金の問題は切っても切り離せないもので、オフィスを構えるのにも覚悟が必要です。ましては、虎ノ門というロケーションで、このレベルのオフィスを借りるためには相当の資金力が求められます。その点、『GROWTH』はスタートアップ企業に寄り添ったプランだと思います。

また、住友不動産の方々には入居後も色々とサポートしていただいています。スタートアップのイベントで別会社の方を紹介いただくなど、コミュニティの形成にもご尽力いただいています。私たちの事業は専門的なのでまだうまく活かせていない部分もあるのですが、いいご縁になるように頑張っていきたいですね。

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#3 Scanatをもっと身近に

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#3 Scanatをもっと身近に

to C領域への挑戦 ゲーム感覚で「住」生活をカスタマイズ

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今後の展望についてはどのようにお考えですか?

ScanatはSaaS型のサービスとして、現在200社以上の法人のお客様にご利用いただいています。今後はtoC領域にも挑戦したいと考えています。冒頭にお話ししたように、そもそもScanat開発のきっかけは日常の”引っ越し体験”から来ているからです。

今考えているのは、空間をスキャンして生成された3Dデータ上に、家具などをシミュレーションで配置できるようにすることです。キッチンや浴室などに加え、ちょっとしたインテリアも気軽に配置できるようになれば、スムーズで自由に安心して「住」生活をカスタマイズできます。

最終的には、アプリ上で家具などを直接買えるようにしていくことで、「住」生活のプラットフォームを目指して開発しています。

「住」の領域において社会に大きなインパクトを与え続けられる企業となれるよう、今後も挑戦していきます。

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