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The Voice of GROWTH グロースの声

! GROWTH

(グロース)とは?

席貸しから個室までフレキシブルにご利用可能な、住友不動産が提供する
家具付きインキュベーションオフィスシリーズです。

不動産業界の新たなスタンダードを確立し、

市場を盛り上げる。

業界出身の起業家が挑む「事業」と「組織」づくり

不動産業界の新たなスタンダードを

確立し、場を盛り上げる。

業界出身の起業家が挑む

「事業」と「組織」づくり

GOGEN株式会社

代表取締役CEO

和田浩明氏

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GROWTH

虎ノ門

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GOGEN株式会社

代表取締役CEO

和田浩明氏

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GROWTH

虎ノ門

GOGEN株式会社 代表取締役CEO 和田浩明氏

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INTRODUCTION

「家」は、私たちの暮らしに欠かせないもの。一方で「家を買う」「家を売る」という行為に対しては、ハードルが高いと感じる人が多いのではないでしょうか。

GOGEN株式会社は、不動産売買をより身近にするためのプラットフォームを提供するスタートアップ。不動産業界出身である代表取締役CEOの和田浩明氏を中心に、業界の常識のアップデートに挑んでいます。そんな同社の新拠点『GROWTH虎ノ門』で、創業の経緯や目指すビジョンについてインタビューしました。

#1 起業ストーリー

不動産業界への熱量を「起業」にぶつけるという選択

インタビューイメージ01

2022年にGOGENを設立される以前は、どんな仕事に携わっていましたか?

新卒で大手不動産ディベロッパーに入社し、マンション開発や経営企画に携わりました。不動産業界を最初のキャリアに選んだきっかけは、大学時代にコミュニティデザインを専攻したこと。商店街の活性化プロジェクトなどを通じて「街づくり」や「コミュニティづくり」に興味を持ち、ディベロッパーの仕事にチャレンジしてみたいと思うようになりました。

ディベロッパーで経験された仕事の中で、特に印象に残っていることがあれば教えてください。

いろいろな経験をさせていただきましたが、ディベロッパーとしての開発マネジメント経験に加えて、経営企画部門で全社的なDX推進に携われたことも大きかったです。ベンダーとのシステム開発や、協業でDXを推進していくためのスタートアップ投資なども経験することができました。

8年の勤務の中で私が最も関心を持ったのは、「不動産に関わる事業をいかに高度化していくか」ということ。人口減少社会の中で不動産市場を活性化させていくためには、「いかに無駄な業務やコストを減らし、売上を増やし、お客さまに価値をつくっていくか」というビジネスの原則をもっと追求しなければいけない。そして、追求できる余地が不動産業界にはまだまだあると日々感じていたのです。ただ、当時は特に起業したいと思っていたわけではなく、会社の中でその課題にどう向き合っていくかを考えていました。

そこから「起業」という選択肢が浮上したきっかけは?

GOGENを共同創業した佐々木勇人のSNS投稿です。佐々木は、マンション好きが集まるSNSのコミュニティを通じて以前から親しくしていた友人。グリーやミクシィでの事業開発経験を持ち、個人投資家としても活動しています。

その彼が「新しい事業を考えたい」というような投稿をしていて、それを見てふと思ったのです。自分の不動産業界に対する熱量をぶつける方法として、「新たな事業をつくる」という選択肢があるのではと…。すぐに二人で集まって、お互いに関心のある不動産領域で感じている課題についてディスカッションしました。

最初は起業というより、まずはノーコードでモックアップをつくってみるところから…というようなイメージだったのですが、どちらからともなく「起業しよう」ということに。会社を立ち上げても一緒にやっていけそうな感覚を、お互いに持てたことが大きかったと思います。

インタビューイメージ02

ユニークな始まり方ですね。会社設立後、実際にどんなアイデアを事業化してきましたか?

いくつか事業アイデアがあった中で、最初にサービスとしてリリースしたのは、不動産売買で必要な契約手続きをワンストップでデジタル化するプラットフォーム『レリーズ』。当時、宅建業法の改正で交付書面の電子化が可能になったこともあり、ビジネスチャンスがあると考えて事業化を決めたサービスです。

当初は開発を外注していたのですが、エンジニア採用の強化とともに内製へ切り替えてブラッシュアップし、2024年4月にフルリニューアルしました。導入企業は順調に増えており、今後も当社のコアサービスとして注力していく予定です。

また、手付金0円で住宅を購入できるサービス『ゼロテ』も、創業当初にリリースしたもの。住宅購入時には物件価格の10%を手付金として支払う慣習がありますが、近年は物件価格とともに手付金の額もどんどん上がっていて、住宅購入の阻害要因になっています。そもそも手付金は解約時違約金として支払うお金ですので、万一解約が起きたときの違約金を当社が連帯保証することで手付金を0円にする、というのが『ゼロテ』のサービスです。

現在はほかにもいくつかサービスを提供していますが、いずれのサービスも不動産業界の新たなスタンダードをつくり、市場を活性化させていくことを目指しています。

不動産企業に対しては「生産性向上」、私たちエンドユーザーに対しては「より気軽な不動産売買」を実現する。そうすることで不動産市場を活性化させていくということですね。

はい。当社では「DX」ではなく「DXX(Digital Experience Transformation)」という造語を使っているのですが、私たちが目指すのは、単にデジタルを通して業務を効率化させることではありません。不動産に関わる経済活動そのものをデジタルに置き換え、その「体験」を通して新たな取引モデルを生み出していきたいのです。

たとえば、不動産取引のトランザクション(商取引)やデータを可視化し蓄積することができれば、企業側はそのデータや顧客とのデジタル接点を通して次のビジネスチャンスの創出に繋げることができます。また、エンドユーザー側は、より快適でスムーズな体験によって不動産売買のハードルが下がり、ライフステージに応じた不動産の活用ができるようになる。もちろん、業界の常識や習慣は一朝一夕で変わるものではありませんので、まずは導入企業をハンズオンでしっかりと支援し、サービスの価値を実感していただけるよう努めています。

#2 組織づくりで
大切にしていること

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#2 組織づくりで大切にしていること

今後組織が拡大しても、状況変化にスピーディに対応できる「アジリティの高い組織」でありたい

インタビューイメージ03

共同創業者で代表取締役COOの佐々木さんとは、どのように役割分担をされていますか?

管掌するサービスを分けていたり、対外的な役割を分けていたり、大まかな分担はあります。ただ、まだ20人未満の組織なので、明確な線引きはせずに助け合いながらやっている部分が大きいですね。

お互いに「強みを活かし合う」「弱みを補完し合う」といったことも出てくるかと思いますが、お二人はそれぞれどんなタイプでしょうか。

佐々木はIT業界でのプロダクトマネジメント経験が長く、たとえばソーシャルゲームなら「ボタンの位置を1ミリずらしたら売上が何億円増える」みたいな世界にずっといました。そのため、ユーザーが何を望んでいて、どうすればユーザーのマインドが変わるのかということをキャッチアップする能力に長けています。常に流動するニーズにプロダクトをアジャストして最適解を見つける、というものづくりが得意なタイプです。

一方で私はディベロッパー出身なので、考え方はどちらかというとプロダクトアウト。もちろん現場の声にも耳を傾けますが、それを上回る価値をいかにつくるかということに重点を置いてきました。一度つくったものは簡単に変えられませんから、設計段階から思考をめぐらせ、絶対に変わらない「骨格」部分の設計に全神経を注ぐようなやり方です。ITのやり方とは反対ですが、ゼロイチの事業化のスピード感はこちらのほうが速いと感じています。

どちらのタイプがフィットするか、お互いにどう支え合うかは、時と場合によって変わってきますので、会社のフェーズやプロダクトによって柔軟に対応していくのがベストかなと思っています。

インタビューイメージ04

社員のみなさんのバックグラウンドはいかがでしょう。不動産業界出身の方が多いですか?

いえ、それ以外の社員がほとんどですね。今後は業界出身者もバランスよく採用していきたいと思っていますが、業界経験よりも、不動産への興味や向き合い方を重視しています。実際、住宅購入経験のある社員は半数を超えていて、「不動産取引」というものへの課題感を実体験として持っている人が多いです。自らの体験や関心をもとに、現状をどう変えるかを一緒に考えていくことのできる組織づくりというのは、重視しているテーマのひとつですね。

なるほど。組織づくりにあたり、ほかにはどんなことを大切にしていますか?

先ほどの佐々木との分担の話にも共通しますが、今の段階では、あまり各自の役割を限定し定義した組織にはしたくないと思っています。まだ創業期なので、市場や事業の変化にフットワーク軽く対応する力や、未知のものを理解しようとする力が必要。多少泥くさい働き方でも、同じ目的に向かってみんなで全力で仕事をしていくという気概を大切にしています。これは評価や採用でも重視しているマインドです。

事業成長に合わせて社員は増加していくので、組織が大きくなれば働き方も少しずつ変わってくると思います。ただ、状況変化にスピーディに対応できる「アジリティの高い組織」という根本的な部分は、この先も変わらず大切にしていきたいですね。

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#1 起業ストーリー

#3 GROWTH虎ノ門での
新たなスタート

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#3 GROWTH虎ノ門での新たなスタート

社内外のコミュニケーションの場として最適なオフィス

インタビューイメージ05

2024年5月に『GROWTH虎ノ門』に移転されましたが、入居することになった経緯をお聞かせください。

住友不動産の方とは創業時からのお付き合いで、ビジネスマッチングイベントにお声がけいただくなど定期的にコンタクトをとっていました。その流れで『GROWTH虎ノ門』の内覧にお誘いいただいたことが最初のきっかけです。以前入居していたシェアオフィスは2024年5月までの契約で、もともと契約更新するつもりだったのですが、『GROWTH虎ノ門』を見学してみたら立地も設備もすごくよかったので、移転を即決しました。

実際に入居してみて、働き心地はいかがですか?

快適ですね。当社では、週2日は全員同じ日に出社するようにしていて、営業はほぼ毎日、エンジニアも平均週3日くらい出社しています。今はオフィススペースにも余裕がありますし、共有の会議室もたくさんあるので、『GROWTH虎ノ門』に移転後は、積極的にみんなで集まってコミュニケーションをとりながら進めるというやり方が増えました。

ほかの入居企業との交流はありますか?

ありますよ。不動産テック系のスタートアップがほかにも何社か入っていて、「今度飲みにいきましょう」という話も出ています。不動産業界は横のつながりがとても大事で、採用活動などもみんなで連携して一緒に業界を盛り上げていくことが欠かせないと思っているので、ご縁が広がるのは嬉しいです。

また、住友不動産主催の『GROWTH虎ノ門』の交流イベントもあります。先日は、エンジニア転職支援の会社をゲストに招いた、入居企業との座談会や親睦会を開いていただきました。普段あまり接点のない、ほかのフロアの入居企業とも交流できるのが魅力なので、ぜひ四半期に1回くらいのペースで開催してほしいですね。

インタビューイメージ06

もともと起業を志していたわけではなかったというお話ですが、起業して2年半が経ち、今の経営者としてのご自身をどう感じていますか?

経営者としてはまだまだだと思います。この2年半、「マネジメント」より「プレイヤー」を優先してきました。少しずつ経営的な仕事の比重が高まっているとは思いますが、私が事業にも注力しなければ会社として伸びていかないフェーズでもあるので、バランスの難しさを日々感じています。

今、経営者として意識しているのは、時間配分です。事業を進めるというのは、足元の成果を獲得するための意思決定と行動の連続なので、どうしても目の前のやるべきことだけに集中してしまいがち。いかに大局観を持って広い目で捉え、経営のための時間を用意できるかが、今の私には重要だと感じています。

社員のみなさんの士気を高めることも経営者の大きな役割だと思いますが、その点で大切にしていることがあれば教えてください。

経営者としてのメッセージの出し方や頻度は、創業当初から意識しています。スタートアップはサービス内容や方針のピボットが頻繁にあるので、発信したメッセージと現在地のすり合わせを行うことはとても重要です。

ゴールの共通認識は持てていても、具体的な戦略がないまま振り回されることほど士気の下がることはありません。もちろんスタートアップなので「山の登り方」は朝令暮改なのですが、たとえピボットしたとしても、「目指す頂上」は変わっていない。そこに対して機動力高く動くために、今は○○の優先度を高める必要がある。――そうした共通認識を全員で持たなければ、組織はバラバラになってしまいます。

常にみんなが同じ方向を向き、それに対して主体的に取り組めるように、直接、あるいは定期的なメール配信などで、メッセージを効果的に出し続けることも心がけています。

創業からまだ2年半。私たちの挑戦は始まったばかりですので、これからも社員とともに不動産業界の新たなスタンダードを目指して事業を盛り上げていければと思います。

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#2 組織づくりで
大切にしていること

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